3年弱ほどベリーダンスを習っていました。某テレビ番組で高校を卒業して間もないような若い女の子たちがとても綺麗にフラダンスを踊っているのを見て感銘を受け、突然やって来たパッションに抗うことなく教室を探し、様々な条件を振るいにかけた結果、フラではなくベリーの世界へと足を踏み入れる流れとなりました。思い起こせばまともに踊るのは小4の運動会で披露したソーラン節以来では?と遥か彼方過ぎる記憶に想いを馳せつつ、そういえば高校の体育の授業で創作ダンスがあり、我が班は洗濯機をテーマに踊るというよりはひたすらグルグル回った、なども思い出し、ともかくダンスにおいて何かを取り戻すとか発信したいという次元でも何でもなく、ただただ超初心者として下手なりにもそれなりに楽しんでいました。
しかし感染拡大防止の観点から3月に休講になり、そこから半年が過ぎ、日常に物足らなさを感じていた頃、昔から洋服を作りたい熱が燻っていたのをふと思い出し、思いついたら即行動で、洋裁教室の門を叩いていました。洋裁は二十歳そこそこの頃、スカートを2着ほどこしらえたのみ、以降全くミシンに触れずに過ごしてきたのでここでも完全な白帯です。
10月から始めて今月の13日で初級コースが修了しました。教わる中で16着ほど作り、数だけ見るとそこそこな感じですが、毎回新しいことが出てくるので、教わらずに自分だけで作れるものはこの内の2〜3着程度です。何着も作って反復で覚えていくほかありません。
教室ではテキストがないので、先生がやって見せてくれていることを目に焼きつけメモを取り、自分でテキストを作り上げていかなくてはならない中、「目に焼きつける」精度が年々落ちていくばかりで全く当てにならず、年齢と共にというわけで、これは致し方なしとして、そうなるとメモに頼らざるを得ないのですが、このメモ取りがこれまた難儀です。改めてやるとスピードに追いつかないことがままあり、メモの難しさを日々感じています。スマホで撮れたらと思うこともありますが、先生の御歳から失礼なやつと思われるかとそこは遠慮しています。
趣味を進めていくとやはり自分の「道具」が欲しくなり、ミシンを新調しました。


ミシンの中では比較的安いもので揃えました。もっと安いコンパクトミシンや大きなホチキスのようなハンディミシンもありますが、できないことが多すぎることと(返し縫いができない・上糸のみなど)、縫い目も綺麗ではないのでお勧めしないです。特にハンディミシンはここ数年の買い物の中で、無駄な買い物第1位となっております。
普段何かあったら持ち歩き用のソーイングセットで済ませていたので、久しぶりに裁縫箱を引っ張り出しましたが、物持ちの良さに我ながら感服しました。小学生の時の教材です。

道具もさることながら、生地も安くはないので、ファストファッションの既製品を買った方が断然安く済みます。しかし安く済ませるために手作りをしているわけではなく、自ら手間をかけたオリジナルの服、それを着る、に価値と喜びを見出したので、満足感を得られる限り続けていきたいです。現在の目標は「コートを縫う」です。