
当社ではお客様から依頼があった制作データをファイルサーバへ保管しております。当社と同じくらいの規模でお仕事をされているみなさんは一体どうしているのか非常に興味があります。まだ試行錯誤中ですが個人的な頭の整理も兼ねて当社のバックアップ方法をご紹介します。
もくじ
・記録媒体について・当社のバックアップは3重
・使用している機種
・その他バックアップ方法
・まとめ
記録媒体について
個人で使うなら外付けHDD、複数人で使用するならNAS

HDD/ディスク
外付けHDDは定番のデバイスですが、耐年数は3~5年と言われており、安全性ではイマイチです。生涯保存したいのであればM-DISCがオススメで、耐久性を高めたDVDやブルーレイディスクです。ただし少し割高なのがネックです。
NAS
大きく分けるとHDD内蔵型とNASキットがあります。予算があり、接続・管理ができる人がいるのであればNASキットがオススメです。別途HDDを購入しなければなりませんが、拡張性が高く、機能が豊富です。
テレワークなどで外部からアクセスしたい場合、操作性やセキュリティ面を考慮してNAS内蔵のリモート機能は使わずにVPNを導入した方が良いと思います。
またHDDには高耐久HDDというものがあります。当社でもWesternDigital社のWD REDを4、5年毎日使用していますが一度もトラブルなく動いています。大切なデータならば多少割高でも信頼できるものにしたいですね。

当社のバックアップは3重。

NASが基本的なデータ保管場所になり、NASはRAID1(1台×2のペアでデータを二重化する仕組み)で運用しています。そのNASをミラーリングで外付けHDDに保存しています。さらに各PCの外付けHDDにバックアップしているので3重のバックアップになります。RAID1なので4重じゃない?という見方もできますが個人的にRAID1は二重のバックアップと考えていません。(RAIDに関しては説明が長くなってしまうので割愛します)
当社の問題としてディスクでのバックアップです。種別にカタログ化しておけばデータは取り出しやすいですが、バックアップ時、非常に手間がかかるうえに人為的なミスも起こりやすいという点です。今後どうしていくか検討中です。
使用している機種

当社のNASはIODATAのHDL2-AAWを使用しています。安価なうえにWD RedのHDDで「NarSuS」という24時間NASの状態を管理するクラウドサービスに無料で登録できます。小規模オフィス向けのエントリーモデルでコスパが良いですが、不満点もあります。
残念な点
・遠隔操作や設定画面がもっさりし過ぎ。
・データ読み書き速度が速いと謳ってあるが体感的には感じられない。
などが挙げられますが、WD Redで安価というのは魅力的なので、小規模オフィス向けのエントリーモデルとしてオススメできます。
その他バックアップについて

これに加え、災害に備えてクラウドストレージにバックアップできればより安心です。何重にバックアップしようが会社が災害で被害に遭えば全て失います。
今であればGoogleドライブかDROPBOXが良いでしょうか。NASに限らず記録媒体はアクセス中に停電がおきるとデータが吹っ飛ぶ可能性があるので、UPSで停電対策もしておきたいところです。
まとめ
バックアップデータは肥大化していく一方ということ、HDDはいつか必ず故障する、ということを考えながらデータを運用していくことが大切だと思います。とはいえ、バックアップは人為的なミスでのデータ消失の方が怖いかもしれません。
理想はミラーリングされたNASでのバックアップと物理的に遠く離れた場所にもう一つのバックアップがある状態を自動で作れる環境でしょうか。
もっとこうした方が良いのではないか、ご意見等ありましたら是非お聞かせください(^^)