
弊社ではデザイン制作においてAdobeのソフトを使用しています。数年前AdobeがAIに注力するという話を聞いてどんなことになるのだろうと期待に胸を膨らませたことを思い出しますが、それが最近目に見える形で進化を遂げたようです。その中で画像編集ソフトPhotoshopのAIのよる新機能が実装されたのでご紹介したいと思います。
新機能:スーパー解像度(Super-Resolution)
AppleのM1(新型Macintosh)をネイティブサポートしたPhotoshopがリリースされ、アップデートの目玉「スーパー解像度」が実装されました。通常、画像を拡大するとぼんやりとした感じになるのですがスーパー解像度は画質を保ちつつ元の写真の幅と高さがそれぞれ2倍になります。すなわち総ピクセル数が4倍になります。
例えばこの画像にスーパー解像度を適用します。

拡大すると…

こんな感じになります。
ですが、どんな写真でもこのようになるというわけではなく
私が検証した結果以下のような写真はなかなかうまく適用されませんでした。
- 暗い写真
- ピントが合っていない写真
- 元々写真が粗い
- 画像が小さすぎる
撮影した写真をポスターサイズで印刷したい時などに活用できそうです。今後のバージョンアップで更なる精度のアップに期待ですね。
新機能:ニューラルフィルター スマートポートレイト
スーパー解像度より少し前に実装された機能ですが、ポートレート写真などの人物の年齢や顔の表情を変えることができます。

この写真がこのように…

弄りすぎると別人になります笑

AIが顔と認識できる写真だったら大体適用できると思います。こちらもスーパー解像と同じで元の画像が粗すぎたり小さすぎると効果があまり期待できません。

表情に関して精度が良くないと感じることもあるので、こちらも今後のバージョンアップに期待しましょう。
まだまだあるPhotoshopの新しいAI機能

その他、白黒写真をカラー化、好みの空に変更できるスカイリプレースメントなどAIをフル活用した機能が盛り沢山です。興味ある方は下記のAdobe公式サイトをご覧ください。
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/using/whats-new.html
このような機能を使って何か作りたいものがありましたら、峡南堂印刷所へご相談ください。
所感
テクノロジーの進化が本当に著しいです。デザイナーとしての技術が必要とされなくなる時代が近づいてきていることをひしひしと感じます。これからデザイナーとして求められるのはこれらをどのように活用するのか応用力と経験なのかもしれません。